ウォーリアーズが『ケビン・デュラント』を獲得した理由

禁断の移籍!?

2016年7月4日、NBA好きな人達は驚いたと思います。2014-15シーズン優勝、2015-16シリーズ準優勝だったゴールデンステート・ウォリアーズへの移籍を正式発表。当時、3ポイントを武器にNBAを席巻していたウォーリアーズへの移籍は、世界中の人々に衝撃を与えたと共に、NBA選手間でも多くの波紋を呼んだ。

 

プロ生活において最も大変な数週間だった。選手として、男として、成長するうえでの岐路に立っていたことは分かっていた。非常に難しい選択だった。だが、この間に自分がこれほど感情的に揺れるとは思っていなかった。

この決断を下すうえでまず大事にしたのは、選手として成長できる可能性に基づいた決断をするということだった。それが常に自分を正しい方向に導いてくれたからだ。でも、僕は人生において、男として成長する機会を見つけることも等しく重要な時期にある。居心地の良い場所から、個人的な成長と貢献が実現できる大きな可能性をもたらしてくれる新たな街やコミュニティに移るということだ。それを考慮して、僕はゴールデンステイト・ウォリアーズに加わることを決めた。

僕はもともとワシンントンDC出身だけど、オクラホマシティは本当に僕を成長させてくれた。男になるのはどういうことか、家族とはどういうものかをたくさん教えてくれた。この組織とコミュニティが自分にとってどれほどの意味があるか、永遠に僕の心の中と人生において何を意味するのか、正確に言い表せる言葉はない。思い出や友情はゲームを上回るものだ。そんなかけがえのない関係から、とても難しい決断だった。

この選択で大勢の人を落胆させるというのは、本当につらい。でも僕は、人生とキャリアにおけるこのタイミングで自分が正しいことをしていると信じている。

”出典:NBA JAPAN" 

 デュラント自身、やはりチャンピオンになりたい気持ちが強かったんだと思う。

しかし、NBAではチームバランスが大きく崩れるような移籍はよく思われない。当時のウォーリアーズはNBAの中で突出した存在だった。デュラントが移籍する直前のシーズンにマイケル・ジョーダンがシカゴブルズ時代に達成したNBAシーズン最多勝利数を更新している。

そんなチームにデュラントが移籍するのだから、他チームの選手たちはよく思わないのも頷ける。

今シーズンの活躍は?

 ウォーリアーズは元々オフェンスに特化したチーム。デュラントが入る事でチームバランスが崩れるのでは?との心配があった。実際、シーズン序盤はデュラントが入る事でスプラッシュブラザーズ(カリー、トンプソンの愛称)の攻撃回数、リズムが崩れてしまい、あまりかみ合っていない印象だった。

ウォーリアーズは、スクリーン、カットなど相手を動かしオフェンスを組み立てる。しかし、デュラントのオフェンスは1対1のスキルで構築されていた為、明らかにプレイスタイルが異なる。その為、カーHCがオフェンス時にオフ・ザ・ボールの動きを指示。

すると、パスが回るようになり昨季までの流れるような展開を作る事ができ、デュラント自身もその流れの中で得点を取れている。まさにスプラッシュブラザーズと両立ができている。

デュラントを獲得した本当の狙い

 昨季と比べ、デュラントが入った事で安定感が増した印象がある。やはり3ポイント主体のスプラッシュブラザーズだと、どうしても2人の調子が悪いと攻撃が滞ってしまう。しかし、デュラントがいる事でペネトレイトでも得点が取れるようになり、攻撃幅が広がった。

これがウォーリアーズの最大の狙いだと思う。昨季ファイナルで3勝1敗と先行したにも関わらず、カリー頼りでのオフェンスではやはり負担が大きく、最後の最後で力が発揮できていなかった。

デュラントを獲得した事で負担が分散し、且つスプラッシューブラザーズが不調でも得点源が確保できている。

 

今年のウォーリアーズは盤石だ。昨季のリベンジを果たす可能性は高い。